ちどり文庫

見たもの聞いたもの考えたことをゆるゆる記録するブログです。

【ネタバレあり】8年ぶりの狸兄弟・有頂天家族 二代目の帰朝感想

 

 

お疲れ様です。ハラです。

とうとう出ました、有頂天家族第二部。

 

森見さんのブログの記事の記事を見た時にはびっくり。

無事に発表されてよかったです。

以下ネタバレ込の感想です。

 

思いのほか話が動きます。

あらすじをみた時には、赤玉先生の二代目がどたばたやって 

少し過去の話が語られて、早雲が暗躍して

また偽右衛門会議が流れて・・・くらいの流れかと思いきや

意外と動きます。

 

矢一郎偽右衛門就任&結婚

第二部でもぐだぐだになって就任持越しになるかと思いきや、

陰謀にも負けずようやく偽右衛門に着任です。

(八坂さんのハワイへの執念のおかげの気もするが・・・)

そして、しっかりもの&将棋バカの玉瀾さんという

ヒロインの登場→じれったいやりとり→結婚

と(色々困難もあったとはいえ)色々報われているお兄ちゃんです。

逆に、次の巻で不幸な目にあわないか心配になってきます(笑)

 

矢二郎旅に出る

蛙姿以外のシーンも増えてきたと思ったら、

まさかの旅へ出発。

ヒロインっぽい子も出てきているのは、

第三部で回収?

 

矢三郎婚約復活

諸々の家庭事情や、海星ちゃんが姿を見せなかった

理由が明かされたことで婚約復活。

そして、どんどん立ち位置が難しくなっているような・・・

あっちを立てて、こっちを立てて、

で特に弁天様との関係が・・・。(弁天様が色々と挫折していることもあり)

まさか一巻では平和な初詣シーンで終わっていたのに、

第二部は弁天様を慰めながら、狸ではだめなのだと思う

のがラストになるとは・・・。

 

矢四郎、二宮金次郎になる

歩きながら本を読んだり、

電気ブラン工場の実験室で熱心に実験を続けるなど、

第一部の頼りないけど可愛い末っ子系の印象よりも、

勉強好き、実験好きの印象が強め。

阿呆の血の働く方向によっては、四兄弟最凶になりそう(笑)

 

早雲大暗躍

死ぬまでのくだりはがっつり騙されました(笑)

(長男呉一郎の挙動は胡散臭すぎるとは思ったけれど、

寿老人天満屋の仕業だと思っていたので・・・)

ラストで地獄絵の中に取り込まれたものの、

絶対に第三部でも暗躍し続けることは間違いなさそう。

 

その他

弁天様が戦いに負けたり、

二代目がなかなかの気障キャラだったり、

四兄弟父&母のなれそめが語られたり、

淀川教授が社会的にも生命的にも結構と大変な目に

あったり(でもある意味狸たちに愛が通じたり)、

ぽんぽこ仮面(?)が現れたり、

最萌ヒロインはやはりお母様だったり等

その他みどころたくさんの一冊です。

 

ちなみに2巻最終頁には第三部の予告付き。

弁天様と二代目の問題はまだまだ続く模様。

「執筆未定」と書いているあたり森見先生すぎる。

 

追記:

有頂天家族、第一部はアニメも良かったですね。

四畳半神話大系も含め、森見さんは本当に映像化には

恵まれていると思います。)

放送前は、

まさかのキャラデザにびっくりしたり、

センチメンタルなBGMに?だったりと、

期待値は正直なところかなり低かったのですが、

森見作品なのにあえての事情を語らない演出と、

もふもふな家族愛に完全ノックアウトされました。

 

一押しのシーンは

チャラ男なデザインの次男がお父さんと

飲むシーン。

悩める矢二郎兄ちゃん、酔っ払っての偽叡電で暴走する兄ちゃんの

描写が心に残ります。

有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]

 

結論:第二部もアニメ化してください。